トーマスロックリーの嘘・弥助の話は妄想など批判が続き炎上が止まらない…

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アサクリ問題で一躍有名人となったトーマス・ロックリーさん。

アサクリ問題でUBIが炎上するだけなら、ゲーム業界の炎上で済んでいたところです。ですが、UBIに『我々が空白の部分を埋めたからこれで歴史を学んでね』と受け取れる発言をさせるほどトーマス・ロックリーさんの嘘・妄想がゲーム作成に影響を与えました。

その結果、歴史改変問題・政治問題へと波及し始めています。今回はそんなトーマス・ロックリーさんについて調査いたしました。

目次

トーマスロックリーとは何者なのか

このトーマス・ロックリーさんはどういった方なのでしょう。経歴を紹介します。この中に炎上した理由の一端があります。

生年月日1978年
出身イギリス
職業英語教育者
日本大学法学部准教授
経歴ロンドン大学キングス・カレッジ・ロンドン卒業
ロンドン大学東洋アフリカ学院(SOAS)大学院修士課程修了
ロンドン大学東洋アフリカ学院博士課程単位取得
ロンドン大学東洋アフリカ学院客員研究員
日本大学法学部准教授
専門分野言語学習
内容言語統合型学習(CLIL)
日本史・アジア史

著書・論文など:
Is Grammar Anxiety Hindering English Speaking in Japanese Students?(JALT Journal, 2011年11月) 査読有り
The Story of Yasuke: Nobunaga’s African Retainer(桜文論叢, 2016年01月):査読あり
信長と弥助:本能寺を生き延びた黒人侍(トーマス・ロックリー著、太田出版、2017年):査読なし
英語で読む 外国人がほんとに知りたい日本の文化と歴史(トーマス・ロックリー著、東京書籍, 2019年7月):査読なし
英語で読む日本の歴史をつくった女性たち(トーマス・ロックリー著、東京書籍, 2022年3月):査読なし
など

今回の話の流れになりそうな著書を抜粋しました。日大の所属教員の所より抜粋しています。

トーマス・ロックリーさんは職業は英語教育者でロンドン大学東洋アフリカ学院で東洋・アフリカの歴史などを学ばれたとのことです。

筆頭論文は2011年が初めてで、2015年あたりから本格的に歴史関連の論文などがあります。

ここで重要なのは2016年の 『Nobunaga’s African Retainer(信長のアフリカ人の家臣)』は査読(論文に乗せるにあたっての他人のチェック)があることと、2017年の 本能寺を生き延びた黒人侍には査読がないことです。

https://researcher-web.nihon-u.ac.jp/search/detail?systemId=b821967215ac2300740660f458cd5cad&lang=ja

トーマスロックリーがなぜ炎上しているのか解説

トーマス・ロックリーさんがなぜ炎上しているのかを一言で言うと、歴史を改変しようとしているためです。

それを紐とくには、『弥助』という人物について、世界の歴史についてどうしても理解する必要があります。

横にそれますが、お読みください。

『弥助』が登場する資料と内容は次の通りです。

1581年3月27日:信長と初対面

キリスト教の国より26~27歳くらいの大柄の黒い男がやってきた。信長が気に入って『弥助』と名前を付け、さや巻之のし付き(つばの無い短刀+のし?)、住宅などを与えた。時々道具持ちなどをしていた。
銭一満をもらった。
信長公記、1581年イエズス会日本会報

1582年5月11日:甲州征伐帰還

信長が天正10年4月10日甲府を出発し、東海道遊覧(視察)をして4月21日に安月城に帰還。その途中で4月19日に松平忠信が弥助を目撃している。
(家忠日記)

1582年6月21日:本能寺の変

信長が打ち取られた後、子供の邸宅で戦っていたが、「刀を差し出せ(ば命は助けてやる)」に応じた。明智光秀がインドの切支丹の所に返せと言った。
(1582年イエズス会日本年報)

(参考資料)


↑この動画の概要欄に大元のデジタルのリンクがあります。

弥助に関する記述はこれだけです。もしかすると一部抜けがある可能性もありますが、大幅な抜けはなくこれだけです。

また、イエズス会の奴隷に関する歴史も紹介しておきます。

1454年キリストの利益になるならアフリカ奴隷を許可する
1500年代後半 日本人は奴隷としてヨーロッパに連れ去られていた

https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/334e60b3d334d0ed8c52c36861b7d2d64c3ff379
https://toyokeizai.net/articles/-/411584?display=b

トーマス・ロックリーさんの嘘とは?

★嘘その1

長くなってすいません。トーマス・ロックリーさんは2016年に『弥助』を家臣と記載して論文をだしているのに、2017年の著書では侍、さらには伝説のような活躍をしたと表現しています。

それとともに2015年から弥助のwikipediaを鳥取トムの編集者名で改変し、自身の著書に沿うようにしていきます。まるで、『弥助』が伝説の侍であったかのように。

妄想の著書を真実であるかのように積み上げていったわけです。

弥助が侍であったかどうかは横に置きます。記録上記載がないことは分からないこととします。
ですが、伝説の侍ではないでしょう。

その理由は次の通りです。

  • 彼が仕えだした時点からの合戦は第二次天正伊賀の乱と甲州遠征で、武勲があれば俸禄授与などの文書による記録が残る
  • 信長のそばで荷物持ちをしていた
  • 4月の甲州遊覧時には甲州の合戦は全て終わっていた

たとえどんなに優秀でも武勲を上げる機会がないのに伝説にはなりえないですね。

★嘘その2

トーマス・ロックリーさんは、下記の記述をしています。

  • 日本では黒人侍が家族と普通に生活していた
  • 日本の戦国大名の間で黒人奴隷が流行っていた
  • 日本で黒人奴隷ブームが起きたから仕方なく欧米が奴隷輸出した

受け取り方を変えると『日本が黒人奴隷制度を世界に流行らせた』となります。これを著書やwikipediaで主張しています。

当時日本人は『奴隷としてヨーロッパに連れていかれる側』です。

また、下記の論文でも1515年には奴隷制度は出来上がっていたことが記されています。

https://www.cell.com/ajhg/fulltext/S0002-9297(20)30200-7

この2つによって、世界的に歴史を改変しようとしているとして炎上することになりました。これを擁護した人たちもどんどん炎上しています。

岡美穂子准教授、デービッド・アトキンソンさんがかなり炎上していますね。難民支援協会にも飛び火するのではないでしょうか。

トーマスロックリーは現在日大からどのような対応が取られたか

日大にも問い合わせが多数寄せられたことで、対応を協議したとの情報もあります。

一時は日大から経歴が抹消された、ともお咎めなしになったと噂されています。

現在でも日大の教員検索では見られる状態ですので、対応に関してははっきりとしたことは言えません。

トーマスロックリーに対する海外の反応

海外では、アサクリ問題の頃のロックリー氏に対する反応は「単なるゲームでフィクションでしょ?」というものでしたが、歴史の嘘が出てくるにしたがって大きく変わりました。

まず、伝説の侍なんていなかったという驚きの声と冷静な推察がなされています。

日大准教授の地位ははく奪されるべきだという意見もあります。

Yeah. As many pointed out. Yasuke wouldn’t have had time to learn how to handle the duties of a Samurai properly. He only worked for Oda Nobunaga for a few months. Didn’t seem to have any land holdings or anything like that. Was basically treated like a sword carrier in all…— WolvenOne (@Wolvenone) July 14, 2024

“Historian” Thomas Lockley that was cited by so many “official” sources on Yasuke, makes a WILD CLAIM that blames the Japanese for slavery in his book. The Japanese are furious.

They also claim that he omitted sections of his book in his Japanese version.

At this point, as he… pic.twitter.com/hyyYapTU15— Grummz (@Grummz) July 15, 2024

実は以前より海外の学術界でも、議論が続いていたようです。

一部の歴史家は、「なぜ資料もないのにこんなことがいえるんだ?」とと批判しています。

また、ロックリーが自身の著作をもとに英語版Wikipediaを編集し、
その内容が広く信じられるようになったことについて、根本的な問題として提起されています。

まとめ

まとめると、

  • トーマスロックリーさんは現在日本大学准教授です。
  • 嘘に塗り固められた情報がばれたことにより炎上が炎上を呼び国際問題になる可能性が出てきている
  • 海外でも最初は静観だったのが、『伝説の侍』が嘘だったことで炎上が広がっていっている

以上です。

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